あいづち「!」と質問「?」

とても小さいことだが、ちょっと意識すると英語でのコミュニケーションが俄然良くなるポイントがある。それが、あいづちと質問だ。

そもそも日本人はこれが苦手らしい。例えばあなたが、先輩に呼び出される。仕事上のアドバイスか何かだ。最近調子はどうだい?まあそんなに固くなるな。実は、某部長から言われたんだがね、最近どうも伸び悩んでるみたいじゃないか。そもそも、社会人というのはな、云々。

こんなとき、あなたはなんというだろうか。たぶん、先輩が喋り続けているあいだは、特に口を挟まず「エエ、ハア」と小刻みに頷いているのではないだろうか。ここで、もしあなたの先輩が、「そもそも社会人というのは、体力勝負なんだ。腹筋を鍛えろ。あと毎朝始業前には乾布摩擦だ」と展開していくとどうなるか。たぶん何も変わらない。「エエ、ハア」、「エエ、ハア」。内心は、何言ってんだ、この先輩、と思っていてもだ。

英語でのコミュニケーションでこれをやると、相手はとても混乱する。「エエ、ハア」って何だ?イエスなのか、ノーなのか?あの日本人はいつもニコニコしているけど、オレの話が通じてるのか通じてないのか、さっぱり分からないんだよね。僕の同僚がときどきこう愚痴る。アメリカ人が期待しているのは、「エエ、ハア」ではなく、こんな返しだ。

ええ、調子いいですよ。いやいや、固くなってないっす。部長、何て言ってましたか?ええ、悩んでるんですよ。いえ、体力の問題じゃなくて。いや腹筋を鍛えろって言われても?ええっ、小学生じゃないんだから乾布摩擦はないでしょう?ちょ、ちょっと待ってくださいよ。もう、さっぱり分かんないっすよー。

英語でのコミュニケーションでは、常に相手が言ったことを、肯定する、否定する、あるいは質問する。「なるほど、よく分かった」、「あなたの言っていることはよく分かる」、「僕はそうは思わない」、「え、何ていったの?」、「ごめん、もう一度言って」。こうやって話を聞いているほうがあいづちを打ったり質問をしたりすることで、話をしているほうは安心して話を進められる。

相手が言っていることが分からなくなったらどうするか。笑ってごまかしたり、とりあえずアハーと頷く前に、まず相手の言葉をさえぎる。「すいません、何て言いました?」もしそれも苦手なら、とりあえず分からない顔をする。眉間にしわを寄せて、くちをポカンと開けてみたりすれば効果的だろう。例え言葉を発せずとも、「ボクさっぱり分かってません」というのが伝わるはずだ。

こんなことをしていたら、会話がさっぱり続かないやい、と思うかもしれない。それでいいのだ。お互い理解し合えていない会話を続けることには意味がないのだ。そもそも会話に必要なのは、顔面の筋力なのだ。まずは毎朝顔のマッサージから始めて・・・・・・・

「エエ、ハア。」

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