リスニングあるいはヒアリング

リスニングでもヒアリングでも、どちらでいいのだが、僕が考える英語を聞き取るコツは、語彙力と総量だ。

語彙力については簡単だ。知らない単語は聴けない。音を聴いて意味を理解するためには、その文章を構成する単語の意味と発音を知らないければならない。いくら毎日FENを聴いて、CNNを観ていたとしても、知らない単語が分かるようにはならない。そりゃ例えば知らない単語の意味を英英辞典のように説明してくれるリスニング教材があったり(実はあります)、あるいは水道から流れる水を指差して「ウォーター、ウォーター」と繰り返してくれるサリバン先生のような番組があったり(セサミストリート?)すれば別だが、もはやそれはリスニングではない。

総量については、そもそもの英語を聞く量と、英文を聴いて理解する量、の二つがある。英語を聞く量とは、英語に触れている量の事で、ラジオを聴く、映画を観る、留学に行く、まあいろいろある。例え僕ら大人の脳がすでに死に始めている脳であっても、子供が持っている言葉を聴いて学習する能力というのは完全に失われているわけではないらしいので、分からないなりに辛抱強くずーっと聴いていれば、徐々に英語の回路ができてくる、のかもしれない。少なくとも僕はそれを信じて、家にいるときはFEN、電車では英語のオーディオブック、というのを一年以上続けていた。

英文を聴いて理解する量、というのは要するにディクテーションをする量である。英文を聞き、それを一字一句まで書き取る。アメリカ人なら自然にできるていることだ。最近はずいぶん便利で、例えばインターネットのラジオ局が音声ファイルとそのテキストを公開していたりする。まずは一段落を聞いて書き取る。たぶん早すぎてさっぱりついていけないはずだ。歯抜けでもいい。巻き戻してもう一回。さらにもう一回。もうこれ以上は聞けない、というまで繰り返し、文章にしてみる。果たして意味は通じるだろうか?テキストを見る前に、今度は文脈や文法から考えてみる。冠詞は抜けていないだろうか。時制は正しいだろうか。推測したら、また聞いてみる。さっきまで聞こえなかった単語が聞こえるかもしれない。もうこれ以上はダメだ、となったら、ようやく正解のテキストを見る。間違っていたところ、聞けなかった単語に注目し、また聞いてみる。今度こそ、聞こえただろうか。聞こえなければ、聞こえるまで繰り返す。聞こえたら、口に出して言ってみる。ここまで真剣に聞き取りをすると、時間がかかるが、英文を百パーセント聞き取れたことになる。これがネイティブのレベルだ。

時間もかかるし根気もいる作業だが、バイリンガルになる環境に生まれなかったことを悔やんでも仕方がない。あなたがここで頑張れば、あなたの子供にはそんな環境を与えられるかもしれないのだから。

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