ペラペラ英語

唐突ですが、英語で道を聞かれて困ったことありますか?

ある広告にあったコピー、「街で外国人に道を聞かれたが、答えられなかった。」気持ちは分かる。これはとても悔しい。でも、僕は人生で外国人に道を聞かれたのは一回か二回です。しかも、本当に困っているのは僕に道を聞いた可哀想な外国人であって、僕じゃない。そんなことに百万円は払えない。

そりゃビジネスですから、英会話教室は煽ります。英語ができれば世界が友達。今の世の中、英語なんてできて当たり前。英語ぐらい喋れなきゃ、仕事もないし、彼女もできない。電車の中でもテレビの中でも、皆が英語の必要性を訴えかけてくれる。本当にそうですか?海外旅行で恥をかかない。外国人と友達になりたい。上司がアメリカ人。色々な売り言葉があるが、それは本当に切羽詰ったあなたのニーズなのか。本当にその高い買い物を正当化できるのか。

ニーズがないと、目標設定もあいまいになる。英語がペラペラになりたい、とは格好がいいが、どれくらい「ペラペラ」か。「すごくペラペラ」になるのが目標なら、時間もお金も覚悟もいる。「ちょっとペラペラ」ならもう少しお手軽かもしれない。それを決めずにただ上達を目指すのは、要件を固めずにシステム開発を始めちゃうくらい怖い(僕はITの世界でプロジェクトマネジメントをしております)。だって、例えば免許を取るときは、「普通自動車のオートマ限定」を取ると決めて教習所に行くのであって、オートマ終わったから、じゃあマニュアルも取ろうか、それができたらレーシングのライセンスにも挑戦しようか、なんてならないでしょう。もちろん、車が趣味の人の場合は話が別だし、英会話が趣味の人も別です。趣味にはいくらでもお金をかけてください。

先日書店で見かけた「あなたの英語、ネイティブならこう言う」というようなタイトルの本。パラパラとめくってみると、悪い例として僕がいつも使っているような「つまらない」フレーズと、アメリカ人の同僚が使うような気の利いたフレーズが対比してある。フンフン、なるほど、と興味深かったが、買わなかった。僕には必要ない。ネイティブにならなきゃいけないわけじゃないし、今の「つまらない」英語でもアメリカ人と仕事はできるし、お給料ももらえてる。日本人の英語はここが変とか、ネイティブ並みの発音に、とか、でも、本当にそのレベルに到達する必要がありますか?

日本人の英語力はアジア諸国で最下位だとか。でも、日本は世界有数の経済大国なんです。他の国では、お金を稼ぐためには、英語勉強して外に出て行かなきゃならない。アメリカのMBAに来るアジア人連中を見ていると、それがひしひしと伝わってきます。ところが日本人はそうじゃない。日本にいたって仕事もあるし、豊かな暮らしもできる。だから、英語を勉強する必死さが違う。それがランキングに表れているような気がします。逆に言えば、英語力が低いのにこれだけ豊かな国を作っているということは、英語が必要ないってことじゃないかしらん。

そんなことを考えつつ、でもやっぱりアメリカに住むには英語ができないと困るのです。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *