選んで楽しい志望校

普段からアメリカを意識している人でないかぎり、普通はアメリカの大学なんて馴染みがないんじゃないだろうか。少なくとも、僕はそうだった。UCLAとハーバードくらいしか知らなかった。実のところ、アメリカの大学に馴染みがないどころか、州の名前を言われても、それがあの広大な大陸のどこに位置するのかさっぱり見当がつかない有様だった。

手始めに「MBA学校ガイド」のようなものを買ってみた。住所やプログラムの詳細、ここ数年のランキングから、推定GMATなんかが載っている分厚いやつだ。有名校だと、受験のコツや、卒業生の母校自慢が載ってたりもする。MBA受験生の集うホームページなんかも見てまわり、地図で学校の場所を調べたりもした。

僕の学校選びの条件は三つ。
① ITに強い
② 学費が安い
③ 生徒数が少ない

当時僕はファイナンスとかマーケティングとか、いわゆるMBAらしい職種にはあまり興味がなく、これまでにやってきたITをいかに経営に結びつけるか、ということに興味があり、①に関しては疑問の余地がないように思われた。でも、卒業して思えば、僕のようにITのバックグラウンドがある人間がITに強いMBAに行く必要はなかったな、というのが正直な感想。結局すでに知っていることを伸ばす必要もなく、知らないことを学ぶためにお金を払うわけだから。

②は、貯えのない私費留学生にとっては重要で、学費だけじゃなく学校周辺の物価なんかもチェックした。③は、生徒数が少ないほうがアットホームでいいかなあ、という理由。MBAに行く人は、競争心がやたら高くて、すぐに小難しい議論を吹っかける怖い人、というイメージがあったので、なるべくそういう人が少なそうな学校に行きたかったのだ。

そんなわけで、こうでもない、あれでもない、と毎日学校ガイドとにらめっこしていたのだが、だんだん学校を選んでいるだけで出願期限が終わってしまいそうな気がしてきたので、とりあえず気になっている学校を一覧にした。僕は煮詰まると、エクセルできれいな表を作る癖がある。できるかぎり情報は学校のオフィシャルページから集め、学費や立地、ランキングを勘案し、最終的に出願したのは7校。出願にかかる費用を十万円以内に抑えたかったのが第一の理由だったが、七校分の出願書類をそろえるのはけっこう大変だったから、それ以上は難しかっただろう。

結果、ランキングの低い順に三校合格した。

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