語彙でつまづくTOEFL

受験勉強でまず手をつけたのはTOEFLだった。それまでTOEICは何度か受験したことがあるものの、TOEFLについては全くの素人。TOEICより難しいらしい、という程度の知識しか持ち合わせていなかった。

さっそく地元の本屋でTOEFL問題集を立ち読みする。さっぱり聞いたことのない難しい単語が満載だ。試しに解いた長文問題は、ヒトコブラクダについての生物学的な解説だったが、ヒトコブラクダを表す単語dromedaryが理解できず、最後まで何についての話か分からなかった。語彙不足。知ってはいたが、早々に気が重くなる。僕は単語の暗記が大嫌いだ。

色々悩み、数件本屋を巡り、結局買って帰ってきたのがこの単語集。①覚える単語の順番には意味がある、②単語には例文がついている、③その例文を読み上げるCDがついている、というのがこの本を選んだ理由だった。

TOEFL TEST対策分野別単語&イディオム集 iBT対応
高木 義人 / / テイエス企画


単語集にも色々あるが、①の条件に合致しないものも結構ある。難易度順だったり、頻出度順だったり、あるいはアルファベット順だったり、何しろ一つ前の単語とは全く関連のない単語が次々に出てくる。こういう本は、ただひたすら暗記のための暗記をさせられているようで、どうも苦手だ。その点、この本は、例えば「火山」の次には「溶岩」といったように、仲のいい単語がまとまって出てくるので、気持ちがいい。

実は②も③も、つまるところ、いかに暗記の苦痛を和らげるか、という点につきる。単語を覚えるくらいなら、いっそ例文ごと覚えてしまったほうが、ちょっと回り道だが定着率も高いし応用範囲も広い、と僕は思う。CDの容量もあってか、③については、単語の発音が収められているだけ、とか、英単語の次にその日本語訳、とかが多いのだが、実際のテストやその後の現実社会においてどんな状況でその単語を耳にするかを考えれば、文章の中でのその単語の発音に慣れておくのが大事じゃないかなと思う。

もうひとつ、暗記嫌いにお勧めの語彙増強は、語源。これは別の項で詳しく説明するが、言葉のルーツをギリシャ語やラテン語に遡って理解することで、同じルーツから派生した英単語を効率的に覚えるというもの。例えば、僕が知らなかったヒトコブラクダdromedaryは、ギリシャ語で「走る」という意味のdromosが語源で、よく走る動物。同じ語源から、日本語でも使われるシンドローム(症候群)も同じ語源で、こちらは兆候や症状が同時に(syn)走ること。

ところで、後日何人かのアメリカ人にdromedaryのことを話したら、そんな単語は知らないと言われた。受験なんてそんなもんです。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *